明鏡止水☆色即是空

うつ闘病記、婚活、日本一周旅行、公務員回想録を主としたブログです

離婚の話、相手の反応、それぞれの想い

話が展開して大事な局面に入ってきた。

あらかじめ覚悟はしていたとはいえ、いざ話すとなると緊張してくる。

緊張する気持ちを抑えながら一言一言、言葉を選んで話していった。

 

「めぐちゃん、離婚した理由を話す前に一つだけ宣言させてください。これから話すことは、一切嘘偽りなく話すことを約束します。」

一瞬、めぐちゃんの表情が固まった気がしたが、

「としおさん、それは信じてますから大丈夫ですよ!」

と言葉を返してくれた。

…ちょっと勇み過ぎたか。でも性格上、こういうことははっきり言っておきたくなるのでこれは良しとしよう。

 

そして理由を話す。

「離婚した理由は、よく離婚理由に挙げられるような、酒、ギャンブル、浮気、DVとかでは無いです。相手からのモラハラによるところが大きいけど、それでも一方的に向こうが悪いとも思ってないです。夫婦としてお互い未熟でした。」

正直に、そして目を真っ直ぐ見て話した。

 

めぐちゃんも真面目に話を聞いてくれている。

「そうだったんですね…大変でしたね。私はよく分からないですけど、世の中離婚している人多いですし、身近な従兄も離婚してますから、いろいろありますよね。」

そう言ってうんうんと頷いてくれた。

 

「もう会ったりしていないんですか?別れたのはいつ頃?」

矢継ぎ早に放たれる質問に一瞬たじろぐが、丁寧に答えていく。

「いや、もう住んでるところも違うし、全く会ってないし、これからも会わないよ。別れてからは…2年くらいかな。」

「でしたら安心ですね。」

めぐちゃんはグラスを手に取り、チューハイを飲み干す。

 

「あ、次飲む?」

「そうですね~ちょっと待ってください。」

そうしてメニューを見始めためぐちゃんは、それ以上突っ込んでくることは無かった。

もっといろいろ聞かれると思っていただけに若干拍子抜けだ。

 

しかしこれを機に不安を払拭したい私は、続いてめぐちゃんに問いかける。

「めぐちゃん、もっと聞きたいことない?遠慮せずに何でも聞いていいよ。俺も包み隠さず全部話すから。」

「そうですね…大丈夫です。そうそう、さっきの従兄のことなんですけど…」

これ以上聞かれなかったのは良かったのか?悪かったのか?

ひと山を越えた安心感と、本当にこれでいいのか?という反する気持ちが交錯した。

 

話はこの後もどんどん展開していったのだが、相変わらずめぐちゃんの話をひたすら聞いているような流れだった。私自身話すのも嫌いではないけれど、聞くほうが得意なので全く苦にはならない。

めぐちゃんも話好きのようで、どんどん話題が出てくる。

話はめぐちゃんのモテ話になった。

 

「私、中学校に入学してすぐに、上級生の人から告白されたんですよ~」

「前いた職場では40歳くらいの人に付きまとわれて~」

「元カレはすっごい束縛してくる人で大変で~」

酔っ払っているんだろう、更に饒舌となって次々と繰り出された。

私も酔っ払っていて感覚が麻痺しているのか、気にすることも無く話を聞いていく…が、さすがに途中で違和感を感じてきた。

そしてフラッシュバックが起こる。

 

そう、元妻も末期にはモテ話をやたらとしてきたのだ。

たまたまなのかもしれない。でも、このように自分のモテ話を相手にする女性の心理が全く分からなかった。どういうことなのだろう?

 

眠気と酔いで頭がボーっとしていると、

「としおさん!なんか私ばっかり喋ってますね。としおさんもなんか話してくださいよ。」酔っ払っためぐちゃんからの一声に、一気に酔いが覚める。

「ああ、ごめんごめん。話聞くの好きだから全然構わないんだけど、そうだね…」

急な振りもあってか頭が回らない。

 

それから話した内容はほとんど覚えていない。

共通の話題はあるが、それはたくさんしていたし、そのネタを出してもあまり続かなかったような気がする。ラインのやり取りと実際に会うとでは、テンポが違うから当然なのかもしれない。

途中でお互いがトイレに行ったり、ドリンクを注文したりという区切りはあっても、どうも場が軽いというか、話が深まっていかなかった。

 

私自身の心に迷いがあったからかもしれない。

当初は心のどこかに、夜はあわよくば…という気持ちも全くなかったわけではない。

話そうと思っていた離婚の話もできた。でも、なぜだろう?

その後のことは考えられなかったし、今日はもういいかな、という気持ちが湧いてきていた。しかし機も逸し、ただただ、だらだらと時間だけが過ぎていった。

 

そしてどちらともなく、

「そろそろお開きにしましょうか。」

ということになった。時間は既に12時を回ろうとしていた。

 

外に出ると風は冷たさを増し、体が冷えていく。

心は意に反して既に熱を持っていなかった。

「めちゃくちゃ寒いね。めぐちゃん、迎えもうすぐ来る?」

お開きになった段階で、めぐちゃんは家族の人に電話をしていた。

「もう冬みたいですよね。私こっからそんなに遠くないですし、迎えもうすぐくるはずなので大丈夫です。」

 

それから間もなく、離れたところに1台の車がやってきたのが見えた。

「あ、来たみたいです。としおさん、今日はありがとうございました。」

「こちらこそ遅くまでゴメンね。ありがとう、楽しかったよ。またね。」

そう言って歩いて行く後姿を見送った。

 

酔いはすっかり覚めていた。

今日の最大の目的は達成できたけど、何か満たされないものがあった。

でもまだ今日は2回目のデート、結論を出すのには尚早だろうし、とりあえず休んでからいろいろ考えてみよう。

 

複雑な気持ちを抱え、あれこれと考えながら、その場を後にした。

 

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