明鏡止水☆色即是空

うつ闘病記、婚活、日本一周旅行、公務員回想録を主としたブログです

2回目のデート⑤

これ以上遅くなってはお互いにとって良くない。

そう考え切り出した。

「愛ちゃん、もう19時だしそろそろ切り上げよっか?」

愛ちゃんは特別慌てる様子もなくこう言った。

「分かりました。あと2,3曲だけ歌わせてください。」

そう言って慣れた手つきでデンモクを操作していった。

 

出る頃には19時半頃になっていて、少し急ぐ形で店を出た。

日はほとんど傾き、夜がすぐそこまで迫っている。

車を運転しながら思考を巡らせていた。

「今日も楽しかったよ、ありがとう。」

「こちらこそありがとうございました!楽しかったです。カラオケ最高ですね。」

愛ちゃんも楽しんでくれたようだ。

 

好感触だったので意を決して素直に伝えてみる。

「今回は3週間空いちゃったし、やっぱ2週間に1回くらいは会いたいな。」

すると思いがけない反応が返ってきた。

「え?そんなにですか?」

一瞬言葉を失う。

それでもなんとか言葉を繋ぐ。

「多いかな?平日は会えないしと思って。来月はいつが都合良い?」

「来月は予定入ってるから難しいですね。」

そう言ってスケジュール確認のためか携帯を取り出す。

が、すぐさま閉じてしまった。

「そうなんだ。じゃあまた都合の良い時教えてね。」

「携帯充電無くなっちゃった。あの時地図見たからかも~。」

どうやら昼間に道に迷った時に地図を調べたことを言っているようだ。

…それを言うならポケモンGOのせいだと思うが…とはもちろん言わない。

 

機嫌が良いと思ったら悪いようで、掴みかねていた。

それでも気まずいので、今日のこと等いろいろ話題を振った。

しかし反応はイマイチで、一言返されて終わるものばかり。

記憶が定かではないが、こんなやり取りはした。

「血液型って信じる?結構性格分かれるみたいだね。」

「信じません。」

この後少し滅入り、無言の時間が続いた。

 

到着まであと15分程度の距離に迫った頃、ふと愛ちゃんが口を開いた。

「そう言えばイヤホン欲しいんだった。コンビニで買ってこ。」

コンビニではイヤホンも売っているのか。

その辺は疎くて知らなかったが、こう提案してみる。

「じゃあコンビニ寄ってこっか?」

「いや、いいですよ。近いですし。」

「でももう暗いし、寄るだけだから。それから家まで送るよ!」

「いや、ホント大丈夫です。近いですから。」

「でも心配だよ。暗いから遠慮しないで。」

「うーん、大丈夫です。いつものところまでお願いします。」

ここまで言われてしまっては仕方がない、集合場所まで車を走らせた。

 

最後は普通に話をするくらいに戻っていたが、なんだかこのまま分かれるのには抵抗があった。

次の予定も決まっていないし、不安になってきた。

しかし無情にも集合場所に到着してしまう。

「としおさん、ありがとうございました。楽しかったです。」

ここはビシッと決めるべきだと思い、思い切って行動に出た。

助手席にいる愛ちゃんの腕を取り、目を見て伝える。

「愛ちゃん、こちらこそありがとう。連絡待ってるから。」

愛ちゃんは急な出来事に動揺していた。

「は、はい。連絡しますね。あ、ガソリン無くなりそうですよ。」

「ん?ホントだ。ガソリン入れて帰るよ。」

上手くはぐらされた感じだが、そうして握った腕を外した。

 

そして愛ちゃんはいそいそと車を降り、

「としおさん、気を付けて帰ってくださいね。」

こちらに手を振って歩いて行った。

「愛ちゃん気を付けてね。バイバイ!」

こちらも姿が見えなくなるまで見ていた。

そしてここからまた2時間あまりかけて帰ることになる。

 

帰り道、どうも心の中がもやもやしていた。

なんだろう?前回はこんなことなかったのに。

上手くいかなかった?次の予定が取れなかった?

頭の中が混乱していた。

お世辞にも気分良く楽しかったという状態ではない。

そんな気持ちを抱えたまま、あっという間に家に着いた。

気分はイマイチだったが、愛ちゃんへメールを打つ。

「無事に家に着きました。今日もありがとう、楽しかったよ。また連絡待ってるね。」

あまりだらだらと書かず、端的に打った。

もう時間は0時に近かった。

いつもはすぐくるメールも今日は来ない。

もう遅いからかな?

既読かどうか確認するのが怖くてそのまま布団に潜り込んだ。

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