明鏡止水☆色即是空

うつ闘病記、婚活、日本一周旅行、公務員回想録を主としたブログです

トカトントン

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こんにちは、とるてです。

いつもご覧いただきありがとうございます。

タイトルの言葉、見聞きしたことありますか?ない人はどのようなイメージを持ちましたか?私は初めて見た時は、なんだか気の抜ける字面だな、何かを軽く叩いている音かな?と思いました。なかなか興味深いものでしたので、紹介したいと思います。

トカトントン、正解はなんと本のタイトルです!

 

本の紹介

作者は太宰治で、短編小説になります。当初は群像という1947年1月号の雑誌に掲載されたようですね。単行本としては『ヴィヨンの妻』(筑摩書房、1947年8月5日)の中の1つとして発売されたようです。

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現在はトカトントン単体で発売されているようです。しかし本当に短いので、kindle等の電子書籍でさらっと読むのが良いかもしれません。

 

トカトントンとは

本のタイトルにもなっているトカトントン。では一体どういった意味で使われているのでしょうか?小説の中で次のように使われています。

 

要は何かに熱中したり、やる気になったり、または悲しい出来事があったり、感情を奮い立たされたり揺さぶられる場面に遭遇しても、あることをきっかけとして、全く興味を持てなくなる、そんな「あること」を例えた表現です。

 

この小説の中では、その「あること」が「トカトントン」という音になっています。トカトントンという音が聞こえると、途端にやる気が失せる。これは最初のきっかけがトカトントンという音を聞いたというだけであって、その後は実際に音を聞かずとも、脳内で響けば同じようになるのです。

 

精神病との関係

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まず具体例ということで私の場合に当てはめてみたいと思います。過去にこのような体験をしたことがあり、今現在でもたまに同じような感覚に陥ります。それは、どうも精神を患ってから、物事に興味を持てなくなりました。

 

正確には興味を持って熱中したり、TVやニュースを見て喜怒哀楽を感じたりはするものの、どうしてもどこかで傍観してしまうということです。

 

あきらめに似た感情というか、「頑張ったところで…」「怒ったところで…」まるで第三者の自分が自分を見ているかのような変な感覚。良い意味では自分自身を冷静に見られますが、悪い意味では常に冷めた目で物事を見るようになってしまいました。

 

私の場合はトカトントンのようなトリガーがあるわけではないですが、ある時フッとそのような感覚になってしまいます。みなさんはそのような経験はないでしょうか?

 

良し悪し

精神病にかかっている時は、とにかく落ち込みますし、抜け出したい一心です。このトカトントンのような視点を持つ(持てる)ようになると、精神病にとってはかなり良い気がします。

 

なにせ、精神病自体も馬鹿らしくなり「何でこんなに落ち込んでいるんだろう」「なるようになるさ」とか思えてきます。

 

そうはいっても、落ち込む時は落ち込みますよ。それでもふとした瞬間にこのような感覚になるので、そういう意味ではマシになりました。しかし何をするにしてもあきらめ感覚があるため、物事に熱くなれません。

 

好きなゲーム等をやっていても、昔のようには集中力が持続しませんね。私としては精神病になった時点で元には戻れないので、このような感覚を手にしたことで良かったかな、と思っています。ずっと苦しんでいるよりかは幾分かです。

 

誰しも内に秘めている

このトカトントンは、みんなが持っているものだと思っています。何かをきっかけに急に発動する。この本を知ったのは実はたまたま読んでみた、小林よしのり著の新・堕落論でした。

www.gentosha.co.jp

この中にトカトントンという章があり初めて知りました。私はこういった感覚を得た後でしたので、この章を読み、そして原作を読んで、まさにこのトカトントンという感覚だな、と妙に腑に落ちました。

トカトントン、トカトントン…

 

太宰治自身も入水自殺には諸説ありますが、自殺未遂や薬物中毒等があり、ある種の精神病を発症していたのではないでしょうか?その状態でトカトントンを書いていたのであれば、自身も精神病に苦しんでいる中で、この感覚を持っていたのかもしれません。

 

さいごに

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(人間は自然の前ではちっぽけな存在。地球規模、宇宙規模で見れば個々人の悩みなんてその程度のものです。俯瞰する癖をつけましょう。)

(引用元:パラリウムさん

 

この感覚は実際に体験しないと分かりづらいものかもしれません。うつ等で苦しんでいる状態であれば、良い意味で「あきらめ」感覚を手にする手段の一つです。間違っても投げやりになって死を選んではいけません。

 

健常者もこのような小説はなかなかないものですので、一つの読み物として楽しめると思いますし、こういった感覚、備えた人がいるということを分かってもらえれば幸いです^^

 

最後までご覧いただきありがとうございました。m(__)m

   

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